慰めの言葉

また定期検診があった。

けれど、状態は思わしくなく、退院の目処どころか、張り止めの点滴薬ウテメリンの量は増え、洗髪許可もおりなかった。

針の定期的な差し替えで、両腕に針痕が出来る。

1番重い、寝たきり安静の状態。

周りには沢山、今しかのんびり出来ないから、ゆっくりしなょ。

と言葉をもらう。

けれど私にはそれに返す言葉が見つからない。

笑って「そうだょね^^」と返して、夜毎涙を流してるなんて同じ体験をしないとわからない。

頭ではみな理解出来る。

慰めの言葉はとても難しい。

かける側も受ける側も。

こんな風に落ち込んだ私に、かずさんがメールをくれた。

我が子に胎児あだ名：太郎くんと名付けている。

健康なのに、安静で寝たきり。

出来るのに、してはならない。

ヒトは自由を奪われる事が何よりも苦痛なのだと、改めて実感させられる。

優しいかずさんのメールを見て、

また一晩、頑張ろう。

と。